人を生かすも殺すもその人次第であると、最近強く感じています。以前の私は確かに運命論者でした。幸不幸は運命が決めるものであり、人が決めることはできないと信じていたからです。それは「自分は神に呪われていて運命から叩きのめされる」という強い罪悪感があった為です。でも今はそう思わなくなりました。長い人生の中で現れてくる様々な事柄は、既に決まっているのかもしれません( script is written )。でもそれらに向き合っていく心だけは運命は手を出せない。その人の心が出来事からどのような意味を見出すのか、それが幸せか不幸せかを決めていくと確信します。
また、人の心癖や性質・傾向といったものも往々にして、長所は短所と表裏一体に見えます。短所を長所に変えていくのも、同じく心次第であると思うのです。短所は克服すべきものというよりも、活かしていくものであると考えが変わりました。その為に必要なのは、自分自身への揺るがない愛と本当の優しさなのだと思います。これは「私だけが大切」という自我の利己的な自己愛や自己欺瞞ではなくて、他者との分離感を癒す方向での愛、一なる神の子への愛という意味です。
人が分離感の無い本当の愛を自分に注ぐことができれば、同時に他者や他の生命にも注がれて、運命は心に影響を与えることができなくなる気がするのです。私の中で心は運命よりも強く大きいものになりました。心>運命ですね。
最近なぜかその様な在り方を示してくれる方を見る機会が増えて、上に書いたことが頭だけの知識ではなく身体にズシリと入った感じがしたのです。なので冬至の夜に書いてみました。