エネルギーのベクトルがずれてしまう心癖があって、何度もここにそのことを書いているのですが、目に見える何かをやらないと自分は何もしていないと思い込んでしまうのです。例えば、やることリストを全てこなせば OK で、そうでなかったらその日はダメだとか。自分の心の状態ではなくて「いかに多く右のものを左に動かしたか」に注目してしまうのです。これは蘭丸さんにもよく指摘されています。先週は忙しくて、来週も忙しくなってしまうので今週はその合間のゆっくりできる一週間でしたが、自分の心癖に見事にはまって身動きがとれなかった感がありました。なんだかエアーポケットみたいにすぽっと入ってしまう時があるのですよね・・・。 今日の亜美さんのブログ(⇒「幸福へと焦点を合わせて」)も、まるで私の為に書かれているようです。
ショパンやベートーヴェンといった有名な西洋音楽史に名前が残る作曲家にその都度絞り、その人物がどのような世界観で音楽を作成したのかや、時代を含めた作品背景などを講座では辿っていきます。私は二年前に一度出て、今回が二回目でした。毎回お話が興味深くて楽しいのです。私を含めて多くの人達がただ漠然と曲を聴いていると思うのですが、その背景や音の構図を知っていくとまた違った世界観が見えてきます。作品がより立体的になるのですね。今回取り上げた作曲家はドビュッシーで、クラッシック音楽の中では比較的好きで一時期よく聴いていました。日本でも車のCMなどに使われて誰でも知っている有名なピアノ曲が、実は竪琴(主にケルティック・ハープ)として弾くように構成されているとか、使われている和音が従来の西洋旋律ではなくてパリ万博で彼が出会ったガムラン音楽の和音だとか、知ると面白いですよね。「なんとなくこの人の音楽は新しい感じがする。どこか幻想的で聴いていて綺麗だなあ」とぼんやり思っていたのですが、そんな背景もあり、尚且つ彼の作品が Jazz にも影響を与えていることを知って驚きました。