5月19日の日記

依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました というブログを書いていらっしゃる元受刑者の女性がいらっしゃいます。文章を読んでいると「ああ、私も彼女側の人間だなあ」と思い、何処かシンパシーを感じました。彼女の育った環境は知的なものとは真逆であったにもかかわらず、彼女の言語化の才能と地頭の良さを感じて、まるで混沌とした暗く深い森現れたガイドのように思いました。それは、アルコール依存症の祖父が居て苦しんだ私がどうしても理解できなかった当事者の頭の中を、彼女が表現してくれたからです。「そういうことだったのか」と見えてきたものがあります。

借りものではない言葉を持つ彼女から、地獄を見た人間の強さを感じたのです。

5月1日の日記

GW 直前に、蘭丸さんと一緒に車で私の実家へ帰省しました。彼の仕事の関係で 4 月後半にまとまった休みが取れたのと、コロナがあった為に二人で一緒に帰省することがこれまでは難しく、今回やっとタイミングが合ったのです。北近畿日本海側から私の実家のある内陸の甲信越までは長距離になるので、途中で一泊する計画で出発しました。蘭丸さんは初めて私の実家でゆっくり過ごしました。猫屋敷なのでアレルギーが心配でしたが、それも問題無く楽しく過ごせました。

実家の両親を見ていると、以前よりもガミガミやイライラが少なくなっているように思いました。蘭丸さんとも和やかに話ができて、四人で身近な観光地にも行くことができました。これまでの赦しの成果なのか、今までで一番実家が穏やかな空気に包まれており、不思議な感覚になりました。

往路復路共に途中で一泊したので一週間の帰省となりましたが、GW 開始日に渋滞に巻き込まれることもなく無事に戻ってこられました。先月はその前にも、夫婦で淡路島と徳島県鳴門市にある大塚国際美術館にも二泊三日で訪れたりと、ドライブが多い春になりました。車のメーターをみたら一か月で 1,400km も移動していました。

こちらと実家のある地域は気候が違う旨を話していたので、今回その違いを彼は体感できたそうです。「自分と遠い地域の人と結婚すると、違う風土や食材を知ることができるから面白いね」と言ってもらえました。私としては新幹線で移動するよりも車の方が、風景の変化をゆっくりと見られる点が楽しかったです。

途中立ち寄った木曽の奈良井宿にて。